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退院と後遺症

安静に  退院したからといって一気に回復するわけではないのはわかっていたけど、Long COVIDの名の通りなかなか普段の生活には戻れない。 しばらくは入院中と同じ21時に就寝して4〜5時には咳で目覚める生活。夜中のトイレにも2回ぐらい起きてしまい細切れの睡眠で熟睡できない。 朝食をすませて9時過ぎに買い物を兼ねての近所を散歩。5分も歩けばしんどくなり、上り坂では息が切れる。肺炎も完治してないし、元の体力に戻るには2〜3ヶ月かかると医師からは言われたけど、寝てるだけで決まった時間に三食出てくる病院とは違ってちょっと家事をするだけで疲れてしまう。 食事は野菜の煮物や白身魚の煮付けなど淡泊なもの、市販のお惣菜などは油っぽくてまだちょっと無理。何年ぶりかで糸よりの煮付けを作る、ピンクと黄色がきれいで食べるのもったいない気になる。ちゅうても食べますけどね。朝だとスーパーの鮮魚コーナーの調理も頼みやすいね。 午前中に近所散歩して、午後にシャワーを浴びて疲れないコメディ(21ジャンプストリートとか22ジャンプストリートとか)を見て晩ごはん食べ終わったら一日ほぼおしまい。単調なのにすぐ時間が過ぎる。 あと今までズボラ過ぎたのでちゃんとした体重計(体脂肪とか測ってくれるやつ)と温度湿度計などを通販で購入し、ついでにお高い日焼け止めと化粧水に変えて、今までの人生で一番健康に気を付けてみる。ハイチオールCと亜鉛も飲みはじめる。この頃の顔とデコルテは真っ白だった。これが小説でよく読んだ病人の青白い肌というやつか〜と感心した。 私はコロナ始まってから古いWiiをひっぱりだして体力作りしてたのだけど、退院時につれあいがリングフィットをプレゼントしてくれたので今はそっちで頑張ってる。ありがとう任天堂さん、ちょーどいい!毎日、肩凝り解消のストレッチやってます。 入院でワクチンを打つ機会を逃してたので9月の終わりに一回目、10月に二回目を打ったら副反応が結構きつく出た。へへへ俺ぁ今なら解熱剤たっぷり持ってるぜぇとかふざけてたのも最初の日だけ、3日間寝込んじゃった。今から思うと自前の抗体あるのに焦りすぎたかな〜? 高熱と下痢  通院も何度か通って肺炎も消えてこれで終了かと思ったら、何故か年末に謎の高熱と下痢になり、まさかまたコロナ陽性かと焦って検査にいく。「生牡蠣とかのナマモノ食べましたか?」と食中

入院生活

 8月24日にやっと入院できた。38℃台の熱が出てすでに9日目。同じ区内だけど車で10分ぐらいの場所にある中規模病院。お迎えのバンがきて自分で荷物を運び、到着は一般の診療が終わった時間なので無人の廊下を進み病室まで行く。部屋につくまではドアや壁に触らないようにと防護服着用した迎えの看護師さんに言われる。最上階の7Fがコロナ病棟になっていた。 部屋に着いて持参したバナナを食べ薬を飲んでその日は21時に就寝。  翌朝は6時起床、あまり眠れず指がしびれている。 一日に4回、自分で体温計とパルスオキシメーターと血圧計で測った数値をスマホで撮影してラインで送りチェックしてもらう。 医師の診察もラインというのに驚いたけど、感染の危険を避けるのには理にかなっている。 この日はCT検査と血液検査(採血のため入室した看護師さんはもちろん防護服を着用)をして採血管(←調べた)に6本くらい採った。 CT室に移動した一回を除いては病室から一歩もでない隔離状態。だから他に何人ぐらい入院してたのかもわからない。部屋は陰圧されているから、一歩も出るな窓も絶対に開けないように言われる。   病室にはトイレとシャワーもあり、シャワーはユニットだけど腰掛けるためのへこんだ部分があって、これが衰弱してる時にシャンプーするのにとても助かった。 私は体力はないけど大病しないタイプなので今回が初めての入院体験。部屋のwifiにU-NEXT つないでマッタリしてたらもう晩ごはんの6時。おかずに苦手な納豆がでて「これから納豆しょっちゅうでるのかな…」と少し泣けてくる。自分で思い出すと笑えるけどそのときは弱ってたんだ。   病院食は当たり前だけど白身魚や鶏胸肉に人参やブロッコリーゆでたのとかでめちゃ薄味、パンが出たときはトーストしない白いままの食パンにマーマレード、ううう〜トーストしてちょっとだけでいいからバター塗って〜という気持ちを我慢してもそもそ食べる。  たまにフルーツつくと嬉しかったな。甘味に飢えてるので、花輪和一も「刑務所の中」でアルフォートを大事そうに食べていたなと思い出す。   明け方に熱と咳が止まらなくなり薬とアイスノンもらう。やはり薬が切れると38〜39℃台になってしまう。 朝になりステロイドや色々を点滴してもらうことになり、あの鼻にチューブの酸素吸入もする。パルスオキシメーターも高性能のやつ(

入院に必須ではないけど役立ったもの

 こんなのいるかな?と思いつつ持っていってよかったのはまずは石けんハンドソープ。 病室の備え付けのやつは香料が臭くて無理だった。そんなもん無香料でええんですわ。(と心の土井先生がささやく)  でもシャンプーは病院で購入したメリットのリンスインシャンプーを使ってた。なぜなら詰め替えするのめんどくさかったから!   薬の副作用でなのか代謝がバグってて鼻の脂が思春期以来のテッカテカ、 ふき取り用の化粧水ビオデルマとコットンは持っていって良かった〜!脇も嗅いだことのない不思議な匂いになっていた。 それから何故か足の裏だけ汗をかいたりしてウエットティッシュでしょっちゅう拭いていた。 あと綿棒!めっちゃ耳垢も出た、私史上最大級 にでた。綿棒よありがとう。 起き上がれなかった日以外は毎日午後にシャワー浴びてても、こんな感じだった。   あとマスクと下着はだいたい一週間ぶんの用意するよう言われたけど、1ダース以上持っていってこれも正解だった。多いくらいでええんですわ。   逆にいらなかったのは電源タップ、部屋のコンセントの位置によるんだろうけどね。 書いてみたけどこれ全然参考にならないね。

入院中の心のささえ

 熱でフラフラな状態で準備したにもかかわらず、荷物にノーパソを持っていったのは自分を褒めたい。コロナ患者は最上階で完全に隔離された病室だったので、wifiつないでU-NEXT見てた。  ダニエル・ブリュールのカミンスキーなんちゃらというすごいつまんない作品を視聴してプンスカ怒っていたらその夜に悪化。ダニエルのたたりか。嘘。 その後に病状が悪化してからは海外のネットラジオで静かなノイズ系やエレクトロ、50〜60'sブラジルとブリテイッシュロックをずっと聴いてた。というか起き上がれないので寝たままでラジオ聴くしかできなかったよ、NTSとRadiooooありがとうありがとおおおおう!しかし入院中にチャーリー・ワッツとリー・ペリーが亡くなったのはガックリきたな。 寂しいときの心のささえは音楽。楽しいときもいつもね。 パソコンではカエターノのクリスマスのライヴ配信をまた見た。 眠れなくてヴァージニア・ウルフ 「幕間」(新訳の方)を明け方に読み終わったときの寂しさと充実感。開けられない窓から見える高速を走るトラックも少なくなる時間帯。死が身近にあるときだったのでシンクロした気持ちになったのかも。ウルフのエッセイは好きなのに小説はちょっと…だった苦手意識も消えた。とても良かった。 あとはこれもちょっと苦手だったジョン・レノンのジェラス・ガイがラジオで流れてきて「あれこんなにいい曲だったっけ? 」と驚いた。サウンドもだけど詞がスーッと染み込むように自分には感じられるときがあるじゃん?(まあ普段は滅多にないけど)個人的だけどささやかな奇跡が起こるとき、それだった。(ジョンには悪いけどブライアン・フェリーその他のカバーのせいで印象悪くなってたのかも…)(やっきもちやっきのぉ〜男がいるよ〜) 他にも色々あるけど闘病記のほうに書く。      
 この夏に家族がコロナ陽性になり、その看病をしていた私自身も感染した顛末と感じた事を書きます。  私自身が2021年8月の事を忘れないように、そして見知らぬ誰かの参考に少しでもなればと思います。 一個人の記憶と感想ですので、記憶違いや不正確な部分はあると思いますが、予めご了承下さい。 濃厚接触者 日本がコロナ感染対策そっちのけで狂乱オリンピックパラリンピックに興じていた8月、自粛ムードも限界なのか気持ちが緩んだのか、それならこっちもフェスシーズンだとライブ やイベントが増えつつある時期にフリーランスのつれあいにもいくつか仕事が来た。   8月3日の夜に咳はあるが熱はなし、いつもの扁桃腺の腫れだろうと翌日かかりつけの耳鼻科に電話すると「まずは発熱外来で診察してくるように。」との指示。 近所の医院でPCR検査して結果は陽性。 とりあえず関係各所に連絡して直近のイベントは中止になり、私も濃厚接触者ということで指定の場所 までPCR検査を受けに行く。このとき電話で保健所から「場所を口外しないように。」とのお達し。 翌日に電話で陰性とのこと、絶対に自分でも感染したと思ってたので(だって爆発的にウイルス撒き散らしている期間に同じ部屋で寝てた)拍子抜け。  こうなったからには、少しでも早く良くなるように看病しようと思った。  しかし後から考えるとこれが素人の看病と隔離だったのだ。     37度以上四日間って!? 発熱外来でもらった解熱剤はたったの5錠で、ドラッグストアでは軒並みタイレノール売り切れ。 代わりのナロンはあまり効かないなど、初っ端から解熱剤獲得に奔走。 パルスオキシメーターは知人がすぐに持ってきてくれたのは本当に助かった。保健所が持ってきたのは五日後 ...。しかもなんの手違いでそうなるのか1週間後にもまたきた。保健所のグダグダぷりに呆れを通り越してなんだか怖くなる。   そして私はというとなるべく患者と接触しないように基本的にスマホのメッセージ機能で会話し、おかゆをチンして麦茶とポカリスエット(粉末)を作り冷蔵庫で冷やし、またドアノブとスイッチとトイレと洗面所を消毒して、冷えたアイスノンと交換に温くなったアイスノンと氷嚢数個と保冷剤を洗剤で洗って冷蔵庫で冷やしておく。一日中エンドレス消毒。あ〜しんど。 今から考えると、他国のようにちゃんと陽性者向けの施設があって隔